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iPad版電子書籍「神様のカルテ」を読了しました

電子書籍は昔から好きだったのですが、実はそんなに購入していた
わけではありません。

その理由は、読みたい本が電子書籍になっていなかったから。

なので、iPad登場とともに「電子書籍、今度こそ元年」という
ムーブメントがおこったとき、ようやく読みたい本が電子書籍で
読める時代がきたか!

と期待したのですが、アップルの書籍購入システムであるiBookに
日本の書籍が並ぶことはなく、それぞれの出版社がそれぞれの思惑で
単独アプリで発売とか、様々なリーダーアプリの乱立という結果に。

結局、この状態はリアルな本屋さんの世界と同じで、A書店に行けば
A書店の品揃え、B書店ではB書店の品揃え、でも探しまわってみれば
どちらの本屋にもぼくの読みたい本はなく、という状況です。

ましてや、読みたい本、というものが決まっていなければ
電子書籍そのものを探すのが面倒すぎる状況なので、偶然出会った
ステキな電子書籍を購入する、ということもおこりにくいのです。

というわけで、これまで電子書籍は著作権の切れた古典の名作を
細々と読んできたわけです。

そんな中で、「新刊ラジオ」というPodcast番組を通じてであったのが
この「神様のカルテ」でした。
本書は書店で見かけて興味を持ち、いつかは読んでみたいなあ、と
心の中のキープリストに入っていたのですが、電子書籍化されたこと
知り、すぐに購入しました。
読みたかった本があれば、電子書籍は購入の手間が少ないので、
割と気軽に購入してしまうのです。

そして、本日、読み終わりました。

物語は、先日訪れた長野県松本市の地方病院での日常が淡々と
綴られているというもの。

特別に大きな事件があるわけでもなく、ものすごく感動するような
エピソードがあるわけでもなく、どこにでもあるような小さな事件や
少し感動するような小さなエピソードを織り交ぜた、どこにでもある
ような日常の物語が、最初から最後まで続きます。

うーむ、なんだか盛り上がらない小説だな、と思いながら最後まで
読み進めた、その最後に、盛り上がるようなことが特にない、この日常の
大切さに気づかされる、実は盛り上がらないことこそ、この小説に
仕込まれた、作者の意図なんだな、とわかります。

とてもよい小説です。
紙の本は、ほぼ読み返すことがない夫の人ですが、電子書籍ならではの
保存性と携帯性、そしてこの作品の隅々にちりばめられている、夏目漱石を
リスペクトする作者の美しい文章から、ときどきはどこかのページを、
ふと読み返したくなるんじゃないかな、と思わせる作品でした。

読みたい本があれば電子書籍は購入します。
読みたいなと思う本に出会う仕組みがあれば、電子書籍はもっと購入します。

日本の出版業界も早くそのことに気づいて、電子書籍の環境を整えて
いってほしいと思います。

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